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―積読適性テスト―
(1)趣旨
世の中にはテストと言うものが氾濫しています。学校では小テストが毎朝実施され、授業の進行にあわせた理解度確認テストがあり、中間テスト、期末テストも定期的に行われます。受験戦争が勃発してからかなり経ちますが、終結する気配は一向にありません。幼稚園受験も最早、当たり前となってしまいました。自動車の免許を取得したければテストに合格しなければなりませんし、就職するにも面接や筆記のテストを受ける必要があります。最近では、医者、弁護士、税理士、公認会計士などになるにも、それぞれテストに合格しなければならないそうです。テストだらけの世の中、テストを受けない人生など、ちゃんとした人生ではないと言わんばかりの状況です。
この世間の状況にあわせるかの様に、ネット上でもテストが氾濫しています。心理テスト、職業適性テスト、相性診断テストなどなど、数え始めるときりがありません。テストがなければ、ちゃんとしたHPではないと言わんばかりの勢いです。
と言う事で、このHPが世間に認められるちゃんとしたHPになるよう、積読推進委員会会長こと、この不肖卍が“積読適性テスト”を製作してみました。その名の通り、貴方が積読家に相応しいかどうかを判定するテストであります。そして、積読推進委員会への入会を促す為のテストでもあります。「積読推進委員会に入ろうか入るまいか」と悩んでいる貴方は、このテストの結果を参考にしてみては如何でしょう? 適性が高ければ入会でもして下さい。適性が低かった場合は、入会して適性を上げて下さい。適性が可もなく不可もなくであれば、取り敢えず入会して、実際はどうなのか自分で確かめて下さい。
(2)製作上の苦労
このコーナーははっきり言って読む必要はありません(言い遅れましたが、“趣旨”も読む必要はありません)。単に、私が苦労したと言う事を知って貰いたいだけです。私の苦労が充分に分かっている方は飛ばして下さい。「アンタの苦労なんて知ったこっちゃない」とおっしゃる方は、何度も読んで下さい。
適性テストを製作するにあたり、私は様々な診断テスト系のHPを渡り歩きました(約一個所)。そして実際、そのテストが現実を正しく反映した結果を導き出すのかどうかを、確かめてみました。確かめてみたところ、それらのテストは、どうやら現実を正しく反映した結果を導くように出来てはいないと言う事が判明しました。
私が訪れたサイトは心理テストを扱ったサイトでした。心理テストなら、そのテストの結果分かるのは、私自身についての事になるので、そのテストが妥当なものかどうかの判断が正しく下せるからです。そのHPを訪れた私は、早速、テストに取り掛かりました。その結果は目を覆わんばかりのものとなりました。はっきり言って、製作者が悪意を以って作ったとしか思えません。しかも、論理的に言っておかしい部分が多々ありました。では、例示してみましょう。
《例1》「貴方は桃太郎です。鬼が島に鬼退治に行くのに、サル、キジ、イヌを連れて行こうと思いましたが、残念ながら鬼が島に向かう船には貴方と他に二匹しか乗れません。誰を置いて行きますか?」
最初の問題はこうでした。
私は「勿論、桃太郎を置いていく!!」と即答しましたが、そのような選択肢が見当たりません。まず、ここがおかしい。現実には私の様に答える人も多いであろうと予想されるのに、その選択肢が存在しないのですから。これでは、現実を正しく反映した結果を導くのは、土台無理です。私は果てしなく失望しながらも、取り敢えずテストに答えてみました。私が選んだのは“サル”でした。すると結果が出ます。
「貴方はムダ遣いの激しい人です。」
これがその結果です。限りなくおかしい!! 大体、サルとムダ遣いが何故繋がるのか、その因果関係がはっきりしない。因果関係も説明せずに、納得しろと言われても俄かには納得出来ません。しかも、出て来た診断結果が当たっているので、尚更納得がいきません。
因みに、“キジ”を選択すると、「好きなものに対してはムダ遣い」になり、“イヌ”を選ぶと、「貯金するタイプ」になります。これなら、イヌを選べば良かった。そうしていれば、私も納得出来た筈なのに……。
《例2》ここでは三つの問いをセットにして、見てみましょう。
(1)「貴方は花壇にアサガオを植えました。やがて、アサガオの花が咲きました。その色は何色ですか?」
(2)「貴方の目の前にジュースが置かれています。そのジュースの色は何色ですか?」
(3)「目の前にジュースが置かれています。色は赤、青、緑、紫の四種類です。貴方はどれを選びますか?」
私はこの三つの問いに「そんなん、紫に決まってるやろ」と即答しました。私は紫が好きなのです。私はそれぞれの結果を見て愕然としました。結果は次の通り。
(1)「その花の色が、貴方が身につける下着の色です」
(2)「その色が、貴方の血の色です」
(3)「紫を選んだ貴方は、危険でアブナイ人を好きになります」
何と言う事か!! 論外です。(1)に関しては、紫色のトランクスを愛用しているので、確かに当たっています。しかし、何故、面識のない者に私の下着の色がバレているのか!? 不思議でなりません。盗撮されているのかも知れません。由々しき事態です。(2)については、確かめるのが怖くて確かめておりません。しかし、私の血は赤い筈です。調べてみて紫色をしていたりすると、うっかり吐血も出来なくなるので、絶対に調べません。(2)は、言語道断であります。私自身は“危険でアブナイ人”ですが、私は“危険でアブナイ人”を好きになったりは絶対にしません。
この設問の問題点は、「色を選ばせる場合、人は通常、自分の好きな色を選ぶ」と言うところにあります。となると、赤が好きな人は、色を選ばせる全ての問題に「赤」と答える筈です。では、上記の三つの問題に「赤」と答えた場合、どうなるのでしょうか? それを見てみましょう。
(1)下着は赤。セクシーな色ですね。赤が似合うなんて羨ましい。
(2)人間の血の色は通常、赤です。ですから、赤で良いのです。赤以外の人はナメック星人かも知れません。血を流さないように気を付けるか、故郷の星に帰るかして下さい。
(3)「赤を選んだ貴方は、情熱的な人を好きになります」だそうで、何も問題はありません。
お分かりの様に、何ともマトモな結果が導かれてしまうのです。紫を選んだ場合とは大違いです。
何故、紫を選んだだけで、「貴方は“危険でアブナイ人”を恋人にしており、体内を流れる血の色は紫で、紫の下着を身につけている人です」などと判定されなければならないのか!? まるで私が変人みたいではないか!? この設問は、紫に対する偏見の上に成り立っているとしか思えません。甚だ納得がいかない。特に「面識のない者が、何故、私の事をこれ程まで正確に知っているのか」が納得出来ない。
これでは、迂闊に紫色を好きになったり出来ません。皆さんも気を付けて下さい。
上記の二つの例(注1)からお分かりの通り、所謂、診断テストの信憑性は非常に低いのです。信憑性が低くなるのは何故か? 私は“積読適性テスト”を製作するにあたり、信憑性を高めるべく、設問を熟考しました(約十秒)。そして、私が考えた数ある設問候補(十個)の中から、厳正なる審査(水着審査など)を通過した十個を用いる事にしました。しかも、その答を選ぶと、そう言う結果が出るのは何故かについての理由も付しました(恐らく、例に引いた心理テストの信憑性が低いのは、因果関係に関する説明がないからだと思われます)。
私はそれだけでは満足せず、更に、街頭において無作為に選んだ通行人に、テストを受けてもらい、彼等に意見を頂きました。その意見は残念ながら参考にならないものばかりでしたが、取り敢えず、私が苦労したと言う事だけは分かって欲しいものです。私は苦労したのです。私の血と涙の結晶が、この“積読適性テスト”なのです。ですから、皆さんは決して「信憑性が低い」又は「阿呆らしい」などと、クレームをつけないように。私が苦労したと言う事実が重要なのであって、テストの信憑性などは重要ではないのです。
尚、街頭において私に協力して下さった、田中 太郎、鈴木 花子、万里小路
綾麻呂、イワン・サノバビッチ(敬称略)の四名様、御協力有り難う御座いました(注2)。
(注1)他にも「森の中を貴方は歩いていました。道に籠が置いてあり、林檎が入っています。さて、林檎は何個入っていましたか?」と言う問いに、「山ほど。はっきり言って数えるのが面倒になるくらい」と答えたところ、「その数が、貴方が今までについた嘘の数です」と判定されました。納得のいかない事に、当たっています。
更に「イチゴパフェが三つあります。一つは一番上にイチゴが乗っており、一つは真ん中にイチゴが入っており、もう一つは一番下にイチゴが入っています。貴方はどれを選びますか?」に「一番上にイチゴが乗ったやつ」と即答したところ、「貴方は凄く口の軽い人です」とまたまた言い当てられてしまいました。何故ここまで当たるのか? おかしい……。
極めつけは「貴方は公園のベンチに坐っています。向こうから人が遣ってきます。さて、何人?」との質問に、「五人」と非常に常識的な答を提示したところ、「その人数が、貴方の精神年齢です」と、非常識極まりない答が返ってきました(「九十人」とか答える人はいないと思います。公園のベンチに腰を下ろしていて、向こうから九十人もの人間が自分に向かってきたら、私なら即座にベンチから立って逃げ出すところです)。しかも、おかしな事に当たっています。
ここまで当たると、不自然です。余りにも当たり過ぎる為に、却ってテストの信憑性を下げているとしか思えません。ここまで的中するのは、恐らく、何かトリックがあるからに違いありません。勘繰られても仕方ないだけの的中率です。私は「当たり過ぎると不自然だ」と言う経験を下に、“積読適性テスト”の的中率を態と下げておきました。従って「当たらない」などの苦情は受け付けません。当たらなくて当然なのです。
(注2)このストーリーはフィクションであり、登場人物は全て架空のもので、実在しません。
(Java Script Varsion)
(Nomal Varsion)